こんにちは。富井です。
今回は僕が髪を切る際にどんな道具を使っているか紹介していきます。
7インチ、メガネハンドルのシザー
7インチのシザー(ハサミ)です。
ハンドル(持ち手)はメガネハンドルと言って、左右対称になっています。
メガネハンドルは自由度が高いので、微妙に角度をつけながら切ったり、指の奥までハンドルを入れる事で安定させながら切るなど、様々な使い方ができます。
毎日自分で研いで切れ味をキープさせています。
僕のカットのこだわりはベースカットを完璧に切る事です。
つまりセニング(スキばさみ)を入れる前にヘアスタイルの形だけでなく、毛先の軽さや引き締めたい部分、ボリューム感を出す部分までベースカットの段階で完成させてしまいます。
こうすることで、お家でも簡単にヘアセットできたり、時間が経っても形が崩れないヘアスタイルになります。
割とこのカットができる美容師は少ないです。
このカットをする際に使っているのが、このシザーなんです。
6インチ、セニングシザー
6インチのセニングシザー(スキばさみ)です。
インチが小さいほど刃を閉じた時の力が伝わりやすく、力強いカットが出来ます。
先ほどのメガネシザーは髪の形を切るための物で、大きいシザーの方が仕事が速くなるので大きめの物を使っていますが、セニングに関しては大きくてもスピードに関係ないので6インチがベストだと思っています。
これは先ほどのメガネハンドルとは違い、オフセットといって左右非対称な持ち手になっています。
オフセットの良い所は安定しやすく、開閉が簡単なところです。
このセニングは一度の開閉で35%梳けます。
上手くなればなるほどたくさん梳けるセニングでも使いこなせるようになります。
現在、もっと梳けるセニングシザーを買おうか考え中です。
メインのコーム
この白いコーム(櫛)がメインのコームです。
このコームは荒い部分と細かい部分がちょうど良く、比較的長いのが今の自分にしっくりきています。
このコームにはすごい思い入れがあって、このコームは千葉時代、僕の師匠(と僕が勝手に思ってるだけ 笑 )から頂いた物です。
その方は僕が千葉でこの仕事をやっていた時に大変お世話になった上司で、年齢は40代半ばくらいの男性なんですが、技術者として、人間として、完璧だったんですよね。
まず技術なんですが、本当に上手いし、とても速い!櫛のタッチやシザーの開閉などはゆったりとしていて、お客さんからしてもせかせかしている印象は持たれない。けど一切の無駄がなくてあっという間にカットが終わってしまうんです!
もちろん仕上がりもきれいだし、とても丁寧な仕事をされるんですが、人間性も素晴らしくて、優しくおごらず、とても謙虚。
正に僕が「こうありたい」と思える方で、僕はとても懐いていました(笑)
その方は重要役職についていて、たくさんある店舗を回って歩くようなポジションだったので、一緒に働いたのは全部で5日くらいしかありませんでした。
しかし、その仕事ぶりは今でも目に焼き付いています。
いつか技術者としても、人間としても、その方みたいになれたらいいなぁ。なんて思いながら日々仕事をしています。
僕は手荒れで普通の美容師を続けることが出来なくなってしまったんですが、普通に美容師をやっていた時代を含めても、その方が技術者としても、人間としても一番でしたね。
高級店よりも1000円カットの人の方が上手だったなんて、ちょっと不思議な話ですが、同業者だからこそ分かる業界の裏事情ってやつです(笑)
細かい作業をするコーム
これも師匠に頂いた物です。
細かい作業をするときに使います。
このコームもかなり大事な道具で、これなしではクオリティの高い仕事はできません。
サブのコーム
これも師匠から頂いたものです。
千葉時代はこのコームがメインでしたが、現在は先ほどの白いコームの方が長くて使いやすいので、現在はサブとして使っています。
大きいコーム
これは女性のロングヘアを切るときに使います。
櫛の目が大きいので引っかかりにくく、作業がスムーズにいきやすくなります。
面出しコーム
これは刈り上げの綺麗な面を出すときに使います。
とっても便利な道具です。
これもお店を開店する時に買いました。
まとめ
いかがでしたか?
ハサミはもちろん、櫛一つでも仕上がりは全然違くなるんです。
本当に奥が深いんですよ!
今回は以上になります。
ありがとうございました!
長野県中野市の1000円カットなら、カットハウス!
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